霊障などあるわけないでしょう・・・

霊障医学

霊障医学

  • 作者:奥山 輝実
  • 出版社/メーカー: ヒカルランド
  • 発売日: 2018/05/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

霊障医学から・・・


 霊障などあるわけがない。
 西洋医学の世界では、霊障はオカルト扱いなのも当然のことです。
科学的に観測できない、医学的に実体がつかめない、エビデンスもない・・・確かめようがないのですからオカルト枠です。
  東洋医学の世界でも、霊障病の漢方鍼灸治療法はわずかに散見される程度で、チベット医学だけが霊障に真剣に向き合っているだけです。
 スリランカインドネシアパプアニューギニア、アフリカには、まだ除霊師や呪術師による悪魔祓いや霊障治療が多く残っています。
 日本で霊障と言うと、沖縄や恐山のイタコを思い浮かべたり、未開のジャングルで激しいドラムの音に踊り狂う呪術師の映像を思い出す人も多いでしょう。 
 動物霊が野生動物に憑くことはありません。(ペットに動物霊が憑くことはありますが)
 ベランダに古米を撒いておくと、雀たちが集まってきて、ひと騒動が起こります。激しいケンカの中に雀たちの我欲とエゴが渦巻いているのが見えます。雀も人間も同じだな、と思いますが、人間と大きく違うところも感じ取れます。それは雀たちのケンカがその瞬間だけ、その場だけで終わってしまうことです。勝っても負けても後々まで引きずっている雀は一羽もいません。ケンカが終わると、我欲もエゴも消えてしまっています。
 霊障や動物霊は、人間の闇から生み出された意識体です。人間は我欲とエゴの塊だと言われています。どの宗教も我欲とエゴからの脱却の大切さを説いています。生きとし生けるものの中で人間が最上位にあるのは、この我欲とエゴに向き合っているからだ、と様々な宗教は語っています。確かにその通りでしょう。霊障や動物霊が住む霊界があるのは、この世で人間界だけなのです。
 人間の本音と建て前、嘘と誠がある限り、この霊界はなくなりません。
 人間の我欲とエゴが自利を向いている限り、霊界は強く、大きくなっていきます。
 最近、霊障病に冒されている人たちが急増している原因のひとつは、異常なまでの自利奪他の拡がりにあります。勝っても負けても、奪っても奪われても、我欲とエゴは満足できず、虚しさや寂しさを感じた瞬間に霊障が取り憑きます。
 もうひとつの原因として、常軌を逸した家畜の屠殺、森林の破壊があげられます。人間の生命も魂もアナログなように、生きものたちの尊厳もアナログです。感謝の気持ちも許しの気持ちもアナログです。デジタル一辺倒の世界となって、アナログな感情が消えていくのと反比例して、動物霊や霊障の勢いが強く、大きくなってきた結果です。
 そしてもうひとつ、我欲とエゴ、自利奪他、デジタル化は、グローバルな国家間と金融経済界でも暴走暴発状態に陥り、今やコントロール不能状態です。AIに「地球を救うには?」と問うと「人類抹殺」という答えが返ってくる状況です。何千年も前から、部族や国家レベルでの呪詛合戦は当たり前のように行われてきました。軍事力が劣っていても呪詛の霊力が優れている国には、なかなか侵略できないのが世の常だったのです。この国家レベルでの自利奪他の暴走暴発のエネルギーが世界中の人々に霊障病を浸透させています。
 古来、帝王は優れたシャーマンでもありました。五穀豊穣の卜占は表向きの顔で、最大の帝王学は呪詛力でした。敵を呪い殺し、敵からの呪詛を防ぐ力が優れている者を帝王に選ぶことが国家安泰をもたらしました。どこの国でも、その戦国時代には弟や娘が帝王を継ぐことが珍しくありませんでした。そして国境が確定して天下泰平になって、ようやく長子相続となりました。どの王族、どの皇帝にも、この優れたシャーマンとしての裏の顔が見て取れます。
 今、世界中で古からの王族や皇帝たちが、この国家レベルでの自利奪他のエネルギー暴走と闘っています。目に見える武力は用いませんが、世界情勢が激しく行ったり来たりしているのは、人類史上最大で最後の呪詛合戦がもたらしている不均衡によるものです。当然ですが、地球の意識体もこの呪詛合戦のエネルギーに反応して、火山噴火、地震、天候不順などを引き起こしています。そして人々のこころも乱れに乱れて、霊障や動物霊たちの餌食となっているのです。
 もうこの世の終わりですか?
 いえ、大丈夫ですよ。
 ベルリンの壁が崩壊したような早さで、一気に世界が変わってしまう未来が見えてきました。人々が変わってから世界が変わるのはとても難しいです。まず世界が変わって、人々が変わっていく方がより自然体です。桜の花が一斉に咲くのは、春という季節がやって来たからです。春が来れば、霊障病もたちどころに消えていくでしょう。