死を知っていたから救われました・・・
- 作者: 奥山輝実,山川亜希子
- 出版社/メーカー: ヒカルランド
- 発売日: 2018/10/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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死んで気がつけば・・・そこは霧の中で、とても寒くて動けません。
目の前に仁王さまが現れました。
「あなたはどなたですか?」
とても寒いので神さまではない、と直感できました。この空間がとても怖くなりました。
「怖い・・・」
すると、まわりが明るくなってきて、太陽の光が上から射し込んできました。
「さぁ 上へ行きますよ」
観音さまが迎えに来て下さったのでした。
そのまま明るい雲の上の観音さまの国へ着きました。
小さな妖精たちが楽しそうに飛び回っています。
「ここはいつもの場所ですから、安心して大丈夫ですよ」
「観音さま、さっきの仁王さまは誰だったのですか? あそこはどこですか?」
「あそこは行ってはいけないところです。
あそこにいる時、下半身が見えなかったでしょう。
あそこは死魔物の世界への入口になるところです」
「観音さま、あの仁王さまは誰ですか?」
「死者の使いをモチーフにしたものです」
「あの仁王さまにはどんな意味があるのですか?」
「人々を怖がらせたり、不安にさせたりします」
「なぜ人々を怖がらせたり不安にさせるのですか?」
「弱っている人から生きる意欲を削ぐためです」
「なぜ弱っている人から生きる意欲を削ぐのですか?」
「そうすれば自然にもっと弱っていくからです」
「観音さま、人の生きる意欲とは何ですか?」
「生きたいという気持ちです」
「生きたいという気持ちとは何ですか?」
「生命力の源になるものです」
「観音さま、どうしたら生きたいという気持ちが強くなりますか?」
「生きる意味を見出すことです」
「どうしたら生きる意味を見出すことができますか?」
「自分が必要とされていることを感じることです」
「どしたら自分が必要とされていることを感じることができますか?」
「自分が生きている、役に立っていることを感じることです」