病を克服できたもうひとりの自分との対話
- 作者: 奥山輝実,しんやゆう子
- 出版社/メーカー: ヒカルランド
- 発売日: 2019/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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病を克服できたもうひとりの自分との対話
「ここを我慢して乗り越えて、私は何を学び、何に気づいたのですか?」
「究極の苦痛と健康のありがたさです」
「それを学んだ私は、どう変わったのでしょうか?」
「ただ生きていることに感謝できるようになりました。
生きる自分の使命だとか、生きている意味だとか、難しいことを一生懸命に考えていたけれど、もうそんなことはどうでもよくなって、ただ生きていることに感謝できるようになりました」
「観音さま、生きていることに感謝できるという学びが、私のこの病の究極の目的だったのですか?」
「感謝もそうですが、喜びの方を強く感じてもらいたい、と思っています。
あなたは自分の価値とか、この世で生きている意味とか、そういう難しいことを考えすぎているのです。そんなものは後からで良いのです。
この地球で生を得ていること、それ自体への喜びを味わって欲しいのです。
あなたは今まで、それを一度も味わったことがありません。
だから、生きる意欲がかなり落ちていますが、それが最後まで落ちて、そこから這い上がった時に、その喜びの感情が出てきます」
「観音さま、私がその最後まで落ちるのは、あとどれくらいかかりますか?」
「もう間近ですよ。
最後まで落ちても、あなたは自分から生命を絶つことはありません。
私たちがそれはさせないからです」
「もうひとりの私さん、最後まで落ちた時、どうやって這い上がってきたのですか?」
「ただ、ただ、耐えたのです。
そして、一生懸命に耐えていたら、少しずつ光が射し込み始めたのです。
すごい暗闇にいて、どうなるのか? と思ったけれど、ある日、フッと小さな光が見えました。
これが本当の自然治癒だ、と感じました。
だから、今は何をやっても辛いだけだから、ムリにあらがうことなく、そのままでいるしかないのですよ。頭が狂いそうになるけどね」